ちょっと懐かしいゲームを考察

すっごいレトロってわけでもないけどちょっと懐かしいゲームを真面目に考察するブログ

【ONE PIECE映画感想】結局REDはクソ映画だったのか?ライトユーザーがレビューしてみた【ネタバレなし】

こんにちは。

いつもいつも古くさいゲームの攻略記事を出してる私ですが、たまには最近のトピックでも取り上げようかなと思います。

それがこれ

f:id:Raid-Dragunity:20220906130231j:image

ONE PIECE FILM RED

 

この映画、色々評判を聞いてみるとまさに賛否両論

面白かったと言う人もいれば、クソ映画だの、Zやスタンピードの方が面白かっただの言う人までいる。否定意見の方がなんとなく大きかったような気もする。

 

そんなにつまらん映画なら観なくていいかなと思っていたけれど、それでも僕はシャンクスというキャラが好きだったので、とりあえず観にいくことにした。

 

ちなみにだが僕はワンピースの熱狂的なファンではない。僕のワンピ歴をみると

  1. ジャンプは買ってない
  2. 漫画はメリー号が燃えるとこまで
  3. アニメは魚人島まで
  4. 映画はZ、ゴールド、スタンピードは視聴済み

こんな感じである。

ただ、それでもワンピに関してはそこそこ知っている。なぜなら、ネタバレを一切気にせず、ツイートもwikiも考察動画も見ることができるからである。

だから、ドフラミンゴに勝ったことも、カイドウとの戦いも、サンジの出自も、ゴムゴムの実のことも、ギア4もさらに先のルフィの能力も全て知っている。

もちろんヘビーユーザーが海の深さレベルまで知り尽くしているとしたら、僕はせいぜい25mプールの深さ程度だが、原作の知識が0ではないということを理解してほしい。

そしてここで重要なことは僕が今アニメも漫画も読んでいないということである。

 

あともう一つだけ僕はAdoという歌手がそこまで好きではなかった。というか、「うっせぇわ」という曲があまり好きではなかった。あえて過去形で書いたが、Adoさんが歌うというだけで映画を躊躇していたまである。

 

以上の点を踏まえ、今回の映画の感想を書いていきたい。

なお、ネタバレなしとは書いたが、どうしてもごくごく微量なネタバレは回避できない。

そのため、1mmでもネタバレしてほしくない人は、今すぐにブラウザバックして、その足で映画館まで向かってほしい。

 

 

 

 

結局、FILM REDは楽しめたか?

正直めっちゃおもろかった

いや、ほんとにおもしろすぎでびっくりした。全然つまらないなんて感情はなく、最高の映画だったと思う。

今回の映画は「歌」がとても重要になってくるので、肌で音楽を感じられる映画館で観れて本当に良かった。

どんなところが面白かったかをネタバレなしで伝えるのは至難の技だけれども、頑張って書いていきたい。

あと、ロビンが可愛い。すごく。

f:id:Raid-Dragunity:20220906143513j:image

 

 

戦闘描写が少ないって聞いた

f:id:Raid-Dragunity:20220906143245p:image

これに関しては否定できない

正直、今回はあまりにも戦闘の描写が少ない。というかとある事情により、ルフィが積極的に戦闘を行わない

そもそも今回の敵はなんちゃら海賊団とか、ほにゃらら王国とか巨大な組織ではなく、たった1人である。誰かは言わないけれども、その1人に対して大勢で勝負を挑むという構図になっている。

そのため、映画も原作も含め今までのワンピースであったような、モブは味方のモブが、幹部は麦わらの一味クルーが、ボスはルフィがという構図にどうしてもならない。

よって戦闘の描写が確かに少なかったのは間違いない。

 

まちがいないのだ、が、バトルシーンに関して満足していないのかと聞かれるとNOと答えたい。

と言っても、ラストの戦闘がとんでもないことになる。尾田っち含めた製作陣は天才的な方法で予想を遥かに超えたドリームバトルを見せてくれる。

このラストバトルに関しては、映画パンフレットにてルフィ役の田中真弓さんが以下のように語っている

それで台本を読んでみたら「なるほど、そうきたか」と。物語を考える人はすごいなと思いました(笑)。

これは僕も映画を見ていて全く同じことを思った。

またラストバトルのほんとに最後の辺りで、原作勢に向けたちょっとした粋なサプライズも用意してくれている。

こうした密度の濃いバトルのおかげで、確かに戦闘描写は少なかったけれど、戦いが薄いなどとは決して思わなかった。

ただこれはアニメも原作も観ていない自分だからというのが根底の理由にあると思う。原作を追ってる人は違った感想になるのは理解できる。理由は後述。

 

Adoはどうだった?映画はAdoのライブって聞いたけど?

f:id:Raid-Dragunity:20220906143251p:image

Adoさんがあまり好きじゃなかった自分としては一番ネックだった部分だが、映画の中では「なるほど。これはAdoさんにしか歌えない」とおもった。

名言は避けるが、登場する7曲の中は決してCMで聞く「新時代」のような明るい曲ばかりではない

もちろん「新時代」のような曲もあれば、悲しい曲もあり、なかには「狂気」ともいえる曲もある。

それら全てを表現して歌うのはおそらく並の歌手ではできない

映画のパンフレットにて原作者尾田栄一郎さんは、次のように語る。

ウタという歌姫を完成させるためには、高い声を出せるとかだけじゃなく、その声に『クセ』という個性が必要だと気づいたんです。(中略)考えてみたら全ての条件が揃った声の持ち主がAdoさんだよね、と。

これに関しては激しく同意する。これが並の歌手だったらおそらく「歌姫のウタ」とは「色んな意味で」感じられなかったと思う。

 

さて、評判でよく聞く「FILM REDはAdoのライブ説」。これに関しては最初の1時間弱はAdoさんのライブかな?と僕も感じた。

しかし中盤、ん?流れ変わったな。とネタ抜きで感じ始める。そこから先も当然Adoさんの歌はたくさん流れるわけだから、ライブなんてこと口が裂けても言えない

 

ただ良くも悪くもAdo節全開なので、Adoさんがほんとに嫌いで生理的に受け付けないレベルの人はちょっときついかもしれないなと思った。

僕はうっせぇわという曲が苦手なだけで、Ado嫌いを主張してた程度の奴なので、簡単に手のひらを返してしまったわけだが。

 

ここまで聞くと、じゃあAdoの映画の曲聞いてからにしようかなと思う人もいるかもしれないが、

絶対にやめてくれ

素晴らしいことにAdoさんは映画のMVをYouTube上にて公開してくれている。だから見ることはできるのだが、劇中内の曲は作品のストーリーと密接に関わるので、ネタバレになる可能性がある。

映画の視聴前に曲を聞くのはおすすめしない。「新時代」だけにとどめておいた方が良い。

 

 

シャンクス出ていいの?

f:id:Raid-Dragunity:20220906143337p:image

ルフィとシャンクスは最後の最後でしか会うことができない。おそらくルフィとシャンクスが出会う時、ワンピースは終わりを迎えるんだと思う。

そんな中で映画にシャンクスが出て、しかもメインなんて。約束が違くない?

と思う人もいると思う。

大丈夫。安心してほしい。さっきも言ったようにおそらく尾田っちは、IQ40億4890万のヒトヒトの実モデル"天才"を食った悪魔の実の能力者なので、これは問題にならない。

というか、おそらくシャンクスが好きな人にはたまらない映画なんじゃないかなと思う。もしかするとようやく観たかった映画かもしれない。ぜひ劇場で観に行って欲しい。

 

じゃあ何でこんなに評判が悪いの

個人的には

・時期が悪かった

・良くも悪くもAdoさんは好みが分かれる

・話が若干ややこしい

と思っている。

 

・時期が悪かった

f:id:Raid-Dragunity:20220906143426j:image

原作もアニメも見ていない僕でも、今話がどのあたりかはわかる。おそらくだが

ジャンプ→ワノ国終了

漫画→カイドウ最終決戦

アニメ→百獣海賊団との大乱戦

なのではないだろうか。つまりアニメも原作もとてつもなく盛り上がってるバトルの最中である。ジャンプはもうひと段落ついているが、未だカイドウとの大激戦の余韻は読者に残っているんじゃないかと察することができる。

そんな中で戦闘の少ないワンピ映画を見せられたら、そりゃ物足りなく感じるよな。と思う。だったらスタンピードとか、Zみたいにゴリゴリに戦って欲しいという意見はすごくよくわかる。

つまりさっきも言ったように原作を追ってない自分だから楽しめたのだと思う。

ああ、こりゃ時期が悪いな。と映画を見終わって率直に思った。

 

・良くも悪くもAdoさんは好みが分かれる

Adoさんは「クセ」が強く、人によっては耳障りに感じる人もいると思う。その「クセ」が本作品では効いてくるわけだけれども、どうしても無理な人は無理だろうなと思う。そうなってしまうと話が入ってこないので、後述の「難しい話」も理解できない。ただ一つ言いたいのはうっせぇわが嫌いな程度ならちょっと待ってほしい。僕みたいなたった一曲だけでAdoさんを嫌いになってるような浅いバカはなかなかいないと思うけれど、あのクセが生きてくる場面が本当にあるので、騙されたと思って観に行ってほしいなと思う。

 

・話が若干ややこしい

昨今の映画やアニメ等にありがちだが、キャラクターの心情をちゃんと読み取らないと作品を理解できないことが多い。

タイムスリップモノのような難しいシステムはそこまでない。そもそも超人系悪魔の実というトンデモ能力の有するワンピースではシステムが複雑になっても「そういう能力」で片付いてしまうが。

それでもキャラクターの気持ちや想いを理解しないと「?」となる場面も多い。しかも何と来場者特典の漫画で新たな情報が明らかになるなんてこともあった。

もちろん、映画を理解するのに十分な情報はさくひんのなかて作品の中であるが、この点に関してはちょっと良くないなぁと感じた。そういうところで「よくわからなかった」という人も出てくるような気がする。

 

 

総評:賛否両論は理解できるが、観に行って欲しい

f:id:Raid-Dragunity:20220906143616j:image

つまらないという感想を否定する気にはなれない。楽しめなかった人たちの気持ちも結構わかる。

だけれども、それに踊らされて観に行かないのは本当に勿体無い。

ワンピースが大好きな人も、僕みたいに昔見ててちょっとだけ知ってるような人も本当に見に行って欲しい。

それぐらいおすすめしたい映画だった。あとロビンがかわいいから観て欲しい。

本当に「歌」が大切なので、ぜひ後のテレビ放映ではなく、劇場に観に行って欲しい。

f:id:Raid-Dragunity:20220906144303j:image

 

それでは今回はこの辺で。いつかネタバレあり感想も書くかもしれない。それじゃ。